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Windows 向けパッケージマネージャー Scoop のインストールと基本的な使い方

Windows 向けパッケージマネージャー Scoop のインストールと基本的な使い方

Windows のコマンドラインパッケージマネージャー Scoop のインストール手順と基本コマンドを解説します。

最終更新: 2026年1月19日

Scoop とは

Scoop(スクープ)は、Windows 向けのコマンドラインパッケージマネージャーです。パッケージマネージャーとは、ソフトウェアのインストール・更新・削除を一元管理するツールのことです。

公式サイト: https://scoop.sh/

Scoop を使うメリット

Scoop には以下のメリットがあります。

  • 管理者権限(UAC)が不要: 通常のユーザー権限でインストールできます
  • PATH 汚染を防止: アプリごとに独立したフォルダで管理されるため、システムの環境変数が散らかりません
  • 依存関係の自動解決: 必要なライブラリやツールを自動でインストールします
  • コマンド 1 つで更新: すべてのアプリをまとめて最新版に更新できます

PATH(パス)とは、コマンドを実行するときに Windows がプログラムを探す場所のリストです。Scoop は専用のフォルダでアプリを管理するため、PATH が整理された状態を保てます。

前提条件

Scoop をインストールするには、以下の環境が必要です。

項目要件
OSWindows 7 SP1 以降(Windows 10 以降を推奨)
PowerShellバージョン 5.1 以上(Windows 10/11 には 5.1 が標準搭載)
.NET Frameworkバージョン 4.5 以上

Windows 10 以降を使用している場合、PowerShell と .NET Framework は標準でインストールされているため、追加のインストールは不要です。

Windows 7/8 または Windows Server 2008/2012 を使用している場合は、Windows Management Framework 5.1 をインストールして PowerShell を 5.1 にアップグレードする必要があります。

Scoop のインストール

PowerShell の実行ポリシーを設定する

Windows では、セキュリティのため PowerShell スクリプトの実行がデフォルトで制限されています。Scoop をインストールするには、この設定を変更する必要があります。

  1. スタートメニューで「PowerShell」と検索し、「Windows PowerShell」を開きます

  2. 以下のコマンドを実行して、実行ポリシーを変更します

# PowerShell スクリプトの実行を許可する(現在のユーザーのみ) Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
  1. 確認を求められたら、Y を入力して Enter キーを押します

RemoteSigned は、ローカルで作成したスクリプトは実行を許可し、インターネットからダウンロードしたスクリプトは署名付きのもののみ許可する設定です。これはセキュリティと利便性のバランスが取れた推奨設定です。

Scoop をインストールする

実行ポリシーを設定したら、以下のコマンドで Scoop をインストールします。

# Scoop のインストールスクリプトをダウンロードして実行 Invoke-RestMethod -Uri https://get.scoop.sh | Invoke-Expression

または、短縮形のコマンドでも同じ結果になります。

# 短縮形(上記と同じ動作) irm get.scoop.sh | iex

インストールが完了すると、以下の場所に Scoop がインストールされます。

C:\Users\<ユーザー名>\scoop

インストールの確認

インストールが正常に完了したか確認しましょう。

# Scoop のヘルプを表示 scoop help

ヘルプメッセージが表示されれば、インストールは成功です。

基本的な使い方

インストールしたいアプリが Scoop で利用可能か検索できます。

# キーワードでアプリを検索 scoop search git

検索結果には、アプリ名とそのアプリが含まれるバケット(リポジトリ)が表示されます。

アプリをインストールする(scoop install)

アプリをインストールするには、scoop install コマンドを使います。

# Git をインストール scoop install git

複数のアプリを同時にインストールすることもできます。

# 複数のアプリを同時にインストール scoop install git python nodejs

インストールが完了すると、すぐにコマンドラインから使えるようになります。

インストール済みアプリを確認する(scoop list)

現在インストールされているアプリの一覧を確認できます。

# インストール済みアプリの一覧を表示 scoop list

アプリ名、バージョン、インストール元のバケットが表示されます。

アプリを更新する(scoop update)

Scoop でインストールしたアプリは、コマンド 1 つで更新できます。

# Scoop 本体とバケット情報を更新(まずこれを実行) scoop update
# 特定のアプリを更新 scoop update git
# すべてのアプリを一括更新 scoop update *

scoop update(引数なし)は、Scoop 本体とバケット情報のみを更新します。アプリ自体を更新するには、アプリ名を指定するか * で全アプリを指定してください。

更新可能なアプリがあるか確認したい場合は、以下のコマンドを使います。

# 更新可能なアプリを確認 scoop status

アプリをアンインストールする(scoop uninstall)

不要になったアプリを削除できます。

# アプリをアンインストール scoop uninstall git

アプリの設定ファイルも含めて完全に削除したい場合は、-p オプションを付けます。

# 設定ファイルも含めて完全に削除 scoop uninstall -p git

よく使うコマンドまとめ

コマンド説明
scoop search <キーワード>アプリを検索
scoop install <アプリ名>アプリをインストール
scoop listインストール済みアプリを一覧表示
scoop updateScoop 本体とバケット情報を更新
scoop update <アプリ名>特定のアプリを更新
scoop update *すべてのアプリを更新
scoop status更新可能なアプリを確認
scoop uninstall <アプリ名>アプリをアンインストール
scoop info <アプリ名>アプリの詳細情報を表示
scoop cleanup *古いバージョンを削除
scoop cache rm *ダウンロードキャッシュを削除
scoop checkup問題を診断
scoop helpヘルプを表示

まとめ

この記事では、Windows のパッケージマネージャー Scoop について解説しました。

  • Scoop はコマンドラインでアプリを管理できる便利なツールです
  • 管理者権限不要で、PATH 汚染を防ぎながらアプリを管理できます
  • scoop installscoop updatescoop uninstall が基本コマンドです
  • 問題が起きたら scoop checkup で診断できます

Scoop を活用することで、開発環境のセットアップや管理が効率的になります。

参考リンク